<<CD ブック >>『大拙 禅を語る―世界を感動させた三つの英語講演―』



鈴木 大拙 著/監修・日本語訳 重松宗育
●定価2500円(本体2381円)
● 2006年9月15日発売
●四六判 上製 200頁
●付録CD付き
●ISBN4-86119-066-5

欧米知識人やビート世代にも影響を与えてきた大拙禅。
1950年代に米国で行った三つの講演を英文と和訳で始めて紹介!!

<大拙の貴重な英語講演CD付>
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 本文紹介

 「半世紀前のアメリカで、日本人が外国語の英語を使って異質な東洋文化を紹介する困難さは、想像以上のものがあろう。そして、東洋文化紹介の、まさにパイオニアとして挑戦し続けた稀有な日本人の姿を、何としても紹介したかった」(「訳者あとがき」より)



 ◎本書に収録された三つの講演

「禅の哲学について」(1958年マサチューセッツ)CDに大拙の英語音声を収録
「キリスト教と仏教」(1957年ニューヨーク)
「浄土真宗と禅宗」(1957年ニューヨーク)


 著者紹介
鈴木 大拙(すずきだいせつ)
 明治3年金沢に生れる。同24年、円覚寺の今北洪川、釈宗演について参禅。翌年東大戦科に入る。27歳でアメリカに渡る。この頃より仏教関係の著作を英訳刊行。大正10年、「終生無二の友」西田幾多郎の勧めで大谷大学教授となる。昭和11年ロンドンでの世界信仰会議に日本代表として出席。この時以来欧米諸国で講演。戦後はオックスフォード、コロムビア、ハーバード大学等で仏教哲学を講じた。24年文化勲章。41年96歳で没す。「禅と日本文化」Zen and Japanese Cultureをはじめとするその英文著作は、E・フロム、A・インビー等多くの西欧知識人にも影響を与えた。

重松宗育(しげまつそういく)
 1943年、静岡市(旧清水市)に生まれる。英米文学を学び、長く静岡大学教授としてアメリカ文学を担当した。
 現在、承元寺住職(臨済宗妙心寺派)を務めるとともに、関西医科大学教授として、医学生のために、英語のほか、こころセミナー、全人医療学(心療内科)などを担当。
 翻訳家としては、欧米への禅文化紹介書 A ZenForest(英訳禅林句集)、A Zen Harvest(英訳禅林世語集)、Zen Haiku(英訳夏目漱石俳句)、Sun at Midnigbt(英訳夢窓疎石偽頒。ピュリッツァー賞詩人、W.S.マーウインとの共著)などがあり、とくにA Zen Forest(1981)は、欧米で高い評価を受けた。またアメリカで、1987年度のアメリカン・ポエトリー・リビュー賞を受賞し、和書には「モモも禅を語る」、「アリス、禅を語る」(筑摩書房)などがある