吉野秀雄(よしのひでお)
歌人。明治35年高崎市生まれ。慶応大学を病気のため中退。 会津八一に師事し、歌人としての道を歩む。万葉集と良寛には早くから傾倒し、
生涯を通じた研究テーマであった。その一生は病との闘いの一生だったが、 彼の歌を愛する読者は多い。歌集に『苔径集』『寒蝉集』などがあるほか、
『良寛歌集』(朝日新聞社)、『万葉の詩情』『良寛和尚の人と歌』(彌生書房)、 『吉野秀雄全集・全9巻』(筑摩書房)などの著書がある。昭和34年読売文学賞。
42年第一回迢空賞受賞。同年65歳で鎌倉に病没した。 没後の平成3年に『吉野秀雄全歌集』が砂丘短歌会より刊行された。
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