目次
第一章 日本語の乱れている現状 第二章 ある力によって変えられた日本語 第三章 なぜ日本語は乱れてきたのか 第四章 正しく、美しく、強い文章――文士はどういう努力をして来たか
大久保房男(おおくぼふさお) 大正十年九月一日紀州熊野に生る。三重県立津中学より慶應義塾大学国文科に進み、折口信夫に師事。学徒出陣で海軍予備学生となり、敗戦により復学し、昭和二十一年九月卒業。同年十一月講談社に入社し、「群像」編集部に入る。三十年より四十一年まで同誌編集長。著書に小説『海のまつりごと』(藝術選奨文部大臣新人賞)『人間魚雷搭乗員募集』、エッセイ『文士と文壇』『文藝編集者はかく考える』『理想の文壇を』『文士とは』『文士のゴルフ』など。