『アンデルセンへの旅』


立原えりか 著/写真 長谷川朝美著
● 本体1600円+税
● A5判並製  ● 2005年8月10日発行
●ISBN 4-86119-036-3 C0095 Y1600E

日本を代表する童話作家の著者。
憧れのアンデルセンの故郷を訪ねた著者の
幾度もの旅を通して明らかにされる「童話の神様」の真実――。
※品切れ重版未定

 内容紹介
将来は、中学生のときに決めていました。ハンス・クリスチャン・アンデルセンのような童話作家になって、『人魚姫』のような童話を書きたいと思ったのです。 誰にも打ち明けられない将来でした。なれるわけがない、書けるわけがないと打ち消すそばから、なれるかもしれない、書けるかもしれないと、望みが這いのぼってきます。行けば必ず、童話作家になれる大学があれば行きたかったし、すればきっとアンデルセンみたいになれる仕事や修行があればしたいと思いました。 ‥‥(中略)‥‥ 「デンマークに行こう」  不意に思いました。オーデンセに行って、アンデルセンの像に祈ったら、願いがきっと適う。人魚姫の像を見たら、望みへの道が開けると、見たこともない国にすがりつきました。(本書「プロローグ」より)

 著者紹介
立原えりか(たちはらえりか)
 東京生まれ、童話作家。「人魚のくつ」でデビュー以来、ファンタジーを書きつづけている。「木馬がのった白い船」は代表作。最近作は「麦の王様」「一度でいいから・・・ハワイ」(愛育社)など。趣味はタイ料理とタイへの旅で、「わたしのタイ・タイ料理」(フレーベル館)を刊行した。広島アンデルセン、池袋コミュニティカレッジほかで童話創作教室の講師、日本通信教育連盟の「立原えりかの童話塾」塾長、童話創作の機関誌「ヒースランド」の編集長、So-netが製作する世界の童話「ストーリーゲート」の総合監修、「アンデルセンのメルヘン大賞」「JOMO童話賞」の選考委員などをつとめている。

長谷川朝美(はせがわ あさみ)
東京都出身。1987〜1992年までニューヨーク在住。
フリーランサーとしてファッション広告、レコード、CDジャケット等の撮影。また、アメリカ、スペイン、フランス、ポルトガル、イタリア、北欧など各地の風景を撮り続け、活動のフィールドを広げる。主な作品に、写真集『あなたに夢中です』(パルコ出版)、『ニューヨーク・ストーリー』(共著・愛育社)、『プレイン・ピープル』『冬の光』(ともに愛育社)など。