はじめに──外観と心を共に診ていく新たな医学の提唱

第1章　形成外科医としての半生
　　導かれるようにして入った医学の道
　　幼い頃に感じていた心の傷
　　人間不信に陥り、勉強しなかった学生時代
　　患者が結果を判断する形成外科
　　医療の魅力に目覚める
　　手術は十分な準備とアイデアで決まる
　　あらゆる外科の知識を吸収する
　　ミスター・エマージェンシー
　　パリで最新の頭蓋顔面外科を学ぶ
　　世界に注目された新たな術式
　　頭蓋顔面外科医としての新しい挑戦

第2章　外観障害は心の障害
　　外観を治すだけでは終わらない──『医美心』の誕生
　　形態リハビリテーション医学とセラピーメイク
　　顔の静脈の流れを捉えたヴィノフィスマッサージの考案
　　外観障害患者の心に隠された影
　　マイノリティへの差別と美的意識の追求
　　外観の障害は心の傷害
　　精神科医への転身
　　心の障害は分類できるか？
　　より確かな医療を求めてさらなる転身

第3章　新しい心の捉え方
　量子と心の関係
　　新たな概念を求めて
　　心脳問題が教えてくれたこと
　　量子論が明らかにした真実
　心は波動である――「精神波」の概念
　　I．量子論とユング心理学の類似性
　　II．心の量子論──ペンローズの考え
　　III．心を生むニューロンは波動である
　　IV．神経活動の同期と意識の結合問題
　　V．単細胞の振動の意味すること
　　VI．身体における同期現象に心が影響する
　　VII．中村雄二郎の汎リズム論
　　VIII．精神症状と量子論の類似性
　　IX．ＤＳＭ５の見解から
　霊性と心
　　生きる強さを持たない子どもたち
　　国際的にも注目されている霊性という概念

第4章　「大いなる計らい」としての超越的存在──自律統合性と自律統合性機能
　　これまでの世界観を覆した量子論
　　霊性と自律統合性ＡＩ・自立統合性機能ＡＩＦの概念
　　ＡＩＦと健康
　　心と免疫の関係
　　ＡＩＦと心
　　ＡＩＦと恒常性とレジリエンス
　　決定権を持たないＡＩＦ

第5章　新しい医学の提唱
　整心精神医学・美容整心精神医学の概念
　　ＡＩＦモデルから生まれた新しい医学の領域
　　精神医学の領域はあいまいなもの
　　整心精神医学　Orthopsychiatry
　　美容整心精神医学　Cosmetic Orthopsychiatry
　美容整心精神医学の扱う心理について　
　　外観障害の心理──喪の作業
　　なぜ、若く美しくなりたいのか？　──リビドーから
　　なぜ、美しくなりたいのか？　──自己愛から
　　なぜ、美しくなりたいのか？　──精神病理から
　　本当に美しく見えることとは何か？　──オーラについて
　生きづらさとパーソナリティ障害、霊性との関係
　美容整心メンタルクリニック
　　新しい領域の精神医療をめざして――こんな悩みの人たちに 185
　　　I．外観や美容の悩みを持つ方／II．美容外科手術（美容皮膚科的施術を含む）を受けるか
　　　迷っている方／III．リストカットなど自傷行為を繰り返している方及びその家族の方／
　　　IV．生きがい、やる気などを喪失している方
　　美容整心精神医学の具体的な治療法 188
　　　I．生活療法／II．免疫精神療法、カウンセリング／III．薬物療法／IV．サプリメント
　　　V．食事療法／VI．芸術療法としての「化粧療法」
　　ストレスをとる美容整心メンタルクリニック

おわりに──時代と共に発展していく医療を目指して

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