CD1(0〜75分)
CD2(0〜42分) |
芭蕉「野ざらし紀行」
「野ざらし紀行」は貞享元年(1684)秋、芭蕉が江戸・深川の草庵を出立、伊勢を経て、郷里・伊賀に帰り、大和から近江、美濃、尾張、甲斐などを回り、翌年初夏、江戸へ戻るまでの紀行文。芭蕉の最初の旅の記述を読みながら、俳諧にかけてゆく、そのこころの動きをたどってゆきたいし、途上、名古屋で同地の俳人たちと巻いた歌仙、「冬の日」にもふれてみたい。 |
CD2(42〜77分)
CD3(0〜64分) |
蕪村「新花つみ」
「新花つみ」は、安永6年(1777)、蕪村数え62歳の作。亡母追善の夏の行として、1日10句をめざした。が、「所労のため」、十数日で作句を断念。蕪村晩年のこの句文集は、正岡子規にも、すくなからぬ影響を与えているが、気軽で闊達な俳境を読みとってゆきたい。 |
CD4(0〜77分)
CD5(0〜30分) |
一茶「七番日記」
「七番日記」は、文化7年(1810)正月から同15年・文政元年(1818)12月までの一茶の日記・句帖。自筆原本は紙数154枚。上の欄に年月日、天気、出来事を記し、下の欄に句。一茶48歳から56歳までの句日記。江戸─故郷信州の中山道を幾度も往復した一茶が、50歳で郷里に帰って、やがて妻帯。子を得て、死なす。そんな時期の活力もあり、屈折に富む日々の記録と俳句が書き止めてある。一茶調成立期のもの、と評する人もいる。 |
CD5(30〜75分)
CD6(0〜66分) |
子規「仰臥漫録」
「仰臥漫録」は、病を得た最晩年の子規の、明治34年(1901)9月2日から始まる病床日記。2巻。子規が発表を意図しないまったくの私記なので、赤裸々な表現の目録となっている。死期直前の、といってもよい子規最晩年の勝手気ままな記録で、病苦、病痛に率直に反応し、わめき、腹が立てばためらわず物をぶつける。子規の有り態、鬼気迫るものがある。若くして死んだ、子規の心意と作品にふれる。 |