『子どものうつ病―その症状と対処法―』


子どものうつ病

●監修/齋藤万比古
●出演/稲原美恵子,大林宣彦
●DVD 52分
●ISBN 4-86119-046-0 C0847Y4000E
本体4000円+税
 [ライブラリー価格 12000円+税]
 *ライブラリー価格は学校、図書館、病院などの施設における団体利用の価格です。


子どもたちは親の知らないところで悩んでいる
 うつ病が、今、子どもたちの間で広がり始めています。小学生の約8%、中学生の約23%に、うつ病につながる「抑うつ傾向」があるともいう実態調査が発表されました。
 原因不明な腹痛や頭痛、あるいはイライラといった症状が表れ、また、不登校児のなかに、うつ病が根底にある子供も多く、 適切な治療が行われなければ、他のさまざまな障害を合併したり、自殺にいたることもあり、また大人になって社会生活での重大な障害が持ち越されてしまう場合もあります。
 このDVDビデオでは、子どものうつ病を正確に捉えるとともに、家族はどう対応すべきか、教師には何ができるのかなどについて、監修の齋藤先生たちと一緒に考えます。
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<ディレクターのメッセージ>
 近年、うつ病の増加とともに、「うつ病」に対する社会的な理解は高まりつつあります。しかし、「子どものうつ病」に対しての理解は、まだまだ充分ではありません。事実、最近になるまで、子どもにうつ病は存在しないという考え方が一般的で、子どものうつ病とはこういうものだという定説すらないのが現実だと思います。しかし、子供たちの多くは、親や教師の気付かないところで悩んでいます。
 「このごろ、うちの子は反抗的になった。急に学校の成績が下がった。学校に行きたがらない」子どもの内面の変化に気付かなければ、これらの行動の変化は、親としては受け容れがたいものです。「これまで、あんなにいい子だったのに…、なんとか以前のように戻って欲しい」そうした親のあせりや気持ちの動揺は、かえって子どもを追いつめ、「うつ病」の重症化へと向かわせている例も少なくありません。
 取材を終えて、「子どものうつ病」という「こころの疾患」を理解することの難しさ、そして特異なものでなく誰もがかかる可能性を持っているということ、またこの治療には専門的な知識やサポートが必要な点など、改めてこの病気の難しさと深刻さを実感させられました。
 このDVDが、親や教師の知らないところで悩んでいる子どもたちや、理解しがたい子どもの行動の変化に不安を感じている親御さんたちの問題解決へのささやかなヒントとなることを祈っています。


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4000円

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*ライブラリー価格は学校、図書館、病院などの 施設における団体利用の価格です。
12000円


 収録内容
第1章 子どものうつ病とは? ―「基礎知識」を知る―
第2章 「診断チェックリスト」
第3章 教室でのうつ病児の現実 ―「情緒障害児学級」教諭に聞く―
第4章 児童精神科での治療の実際 ―A君の場合―
第5章 家庭と学校での対処法
第6章 揺れ動く子どもの心 ―「映画監督 大林宣彦さんからのメッセージ」―
付 録 児童精神科・思春期外来のある主要医療機関

 講師プロフィール
■齋藤万比古(さいとう かずひこ)
「国立精神・神経センター 精神保健研究所」の児童思春期精神保健部長 として、うつ病、ADHD、不登校などの研究に取り組む一方、「国立精神・神経センター国府台病院」の心理・指導部長として、児童精神科の診療にあたり、多くの子どもたちやその母親の悩みに応えている。
■稲原美恵子
公立小学校教諭。齋藤先生とともに病院内学級の情緒障害児の教育に携わる。現在、公立小学校の情緒障害児学級の担任として勤務するかたわら、さまざまな子どもの心の問題について講演活動なども行っている。
■大林宣彦
映画監督。1938年、広島市尾道生まれ。出身地である尾道を舞台とした『転校生』など尾道三部作を初めとして、少年期や思春期の心の動きをみずみずしく描いた作品を作り続けている。