『中国経済の真実―上海万博後の七つの不安―』



中国経済の真実

●沈 才彬 著
 (多摩大学教授・ 元三井物産戦略研究所中国経済センター長)
●本体1600円+税
●256頁 四六判ソフトカバー
●2009年11月中旬発売 ●ISBN 978-4-86119-149-7
●〈電子書籍版〉定価700円

第一人者が最新取材をもとに書いた
        巨大市場の真実とその行方!!

金融危機後の世界で経済が最も早く回復した中国。 もはや中国という巨大市場抜きには日本経済も成り立たない。その中国の真の姿は分かりにくいが、「七つの不安」を抱えていると著者は指摘する。政変に弱く外部危機に強いといわれる中国経済の沈没は本当にないのか?

 (財)日本総合研究所会長 寺島実郎氏推薦!

 日本の命運を握るといってもいい中国経済の本当の姿を沈さんほど正確に、客観的に伝えてくれる専門家はいない。この本は、金融危機後の中国を知る上での大事な情報と今後の中国との正しい付き合い方を教えてくれる価値ある本だ。――寺島実郎


 書評、著者インタビュー等の記事をご覧頂けます

[01/07]毎日新聞・本屋さんの本音に『中国経済の真実』が掲載されましたNew!
[01/04]読売新聞に『中国経済の真実』の広告を掲載しましたNew!
[12/20]毎日新聞「2009年この3冊」で『中国経済の真実』が紹介されました
[11/22]日経新聞に 『中国経済の真実』『ダンディハウス&ミスパリの秘密』の広告を掲載!
[11/18]毎日新聞に 『中国経済の真実』『ダンディハウス&ミスパリの秘密』の広告を掲載!



 目 次

はじめに――なぜいま中国なのか?
1章 金融危機で中国経済も大きなダメージ
中国経済は水半分のガラスのコップ/株式バブルは崩壊した/外貨準備高の巨大評価損も発生/ 実体経済への打撃が大きい/なぜ対米輸出は相対的に悪くないのか?/不動産バブルもはじけた/「知らないところに手を出すな」―中国金融機関一人勝ちの背景―/投資も消費も落ちてはいない/最大の懸念材料は雇用不安/「失業者」になれない失業者たち
2章 「政変」に弱く、外部危機に強い中国――中国経済の強みと弱点
「政変」に弱い中国/外部危機に強い中国/アジア通貨危機で朱鎔基首相が取った対策/一日で180度の政策転換ができる凄さ/「危機」を「好機」に変える中国の躍進ぶりが目立つ/奥が深い中国経済――「海洋国家」と「大陸国家」の二つの性格/問題視される中国のGDP統計/大型景気対策の効果
3章 現地レポート――活気が戻る株式・車・不動産三市場
甦った落ち着きと期待感/主要国中最大の上昇率を記録した株式市場/バブル再燃に要注意/活気溢れる自動車市場/中国自動車減税の最大の受益国は日本/日産は大躍進、マツダは「日中逆転」/明暗を分けた上海GMとGM本体/車の普及率は米国80%、日本60%、中国5%/不動産価格もプラスに転じる/過剰流動性のリスクは要警戒
4章 経済成長が永続しない10の実例――主要国の経済沈没はこうして起こった
ある大手企業からの調査・研究依頼/三つの予測が的中した『中国沈没』/『中国沈没』と『日本沈没』/『日本沈没』発表の翌年、日本経済が沈没した/過去のケースから中国沈没の可能性を探る・・・(1)「文化大革命」――権力闘争による中国沈没 (2)石油ショックによる日本沈没 (3)ベトナム戦争によるアメリカ経済の沈没 (4)「格差」「腐敗」「失業」が経済沈没を惹起する「ラ米現象」 (5)「天安門事件」による中国の沈没再び (6)バブル崩壊による日本沈没再び (7)国家崩壊による旧ソ連・ロシアの沈没 (8)アジア通貨危機によるASEAN諸国の沈没 (9)ITバブル崩壊によるアメリカ沈没再び (10)金融危機によるアメリカの3度目の沈没
5章 上海万博後の中国経済、七つの不安
上海万博後の中国経済、七つの不安/「和諧社会」を空中分解させかねない格差問題/貧困層が将来の中間層に変身する「格差パワー」も見逃すな/20年前の「天安門事件」を誘発した腐敗問題/腐敗幹部の「若返り現象」/なぜ汚職スキャンダルは後を絶たないのか?/中央政府を震撼させた四川省農民暴動/なぜチベットと新彊ウィグルで暴動が起きたか?/二〇一三年の政権交代がスムーズに行われるか?/ポスト胡錦濤の最有力候補は習近平氏!?/次期首相は「治世の李克強、乱世の王岐山」/アメリカによる「チャイナバッシング」をどう回避するか?/政治の民主化は21世紀中国の最大の課題/五輪開催は独裁を崩す/経済沈没は一時的で、二〇二〇年まで6〜7%成長が可能
6章 迫られる日本企業の対中国戦略転換
なぜ日本の株価下落率も経済成長率も米国より下げ幅が大きいか?/「トヨタ・ショック」の衝撃/問題の核心は過剰なアメリカ依存にあり/「内需依存」はあくまでも実現できない夢/二つの「米中逆転」が意味するもの/迫られる戦略転換――アメリカ中心から新興国中心へ/「世界の工場」活用より「巨大市場」を狙え!/日本企業の中国ビジネスチャンスはどこにあるのか?/急増する中間層、富裕層/内陸部と農村部の需要に注目せよ/中国人セレブの海外観光ブームのチャンスを逃すな/観光立国戦略なら搶ャ平氏に習え!/やめてほしい中国人も分からない中国語表示/中国新人類「80后」(バーリンホー)とは?/「家族連結型消費」を特徴とする「月光族」「日光族」/「普通の巨人」中国、「ブランドの巨人」日本
終章 いまこそ日本に必要な「親米睦中」の外交戦略
「太子党首相」続出の自民党が自壊した/中国の執行部と太いパイプを持つ鳩山政権/鳩山政権の経験不足をどう補うか?/いい参考になる胡錦濤政権の「知的武装」とは?/長期政権を目指すなら確かな成長戦略を!/「親米睦中」を日本の外交戦略の基軸に
あとがき



 著者プロフィール
沈才彬

沈 才彬(しん・さいひん) 多摩大学経営情報学部教授、同大学院教授
 1944年 中国江蘇省海門市に生まれ。81年中国社会科学院大学院修士課程修了、同大学院講師。84年から、東京大学客員研究員、早稲田大学客員研究員、中国社会科学院大学院助教授、御茶の水女子大学客員研究員、一橋大学客員研究員を歴任。93年に三井物産戦略研究所主任研究員、01年同研究所中国経済センタ−長を経て、08年4月より現職。
 主な兼職に2008年〜09年国土交通省観光立国推進戦略会議WG委員。
 テレビ、新聞、雑誌などのメディアで活躍するほか、企業や経済団体の講演で注目を集める中国経済のスペシャリスト。主な著書に『中国沈没』(三笠書房2008年、2刷)、『「今の中国」がわかる本』(三笠書房2007年、10刷)、『検証 中国爆食経済』(時事通信社2006年)、『チャイナショック 』(日本能率協会2002年)、『中国経済読本 』(亜紀書房1999年)などがある。
>> 沈 才彬/中国経済論壇
 


■こちらからご注文下さい >> ご注文前にこちらをご確認ください。(お支払、配送の詳細)
タイトル
価格
ご注文数
『中国経済の真実―上海万博後の七つの不安―』
1600 円+税


(半角数字で入力して下さい)
 〈電子書籍版〉
『中国経済の真実―上海万博後の七つの不安―』
700 円
電子書籍版



 沈 才彬 関連商品
中国スーパー企業の研究 ― 日本企業優位の神話は崩壊した ―
中国経済の真実―上海万博後の七つの不安―
[CD版][ダウンロード版]