CD1 |
日本最古の歴史書『古事記』 神の巻「上巻」を読む
講師 : 阿刀田高 〈2006年2月収録〉(約60分)
現存する日本最古の歴史書「古事記」。因幡の白兎やヤマタノオロチ退治の話など知っているエピソードはあるが、話の全体像を掴めていない場合が多いのではないか。そこで今回は、主要な神の行動と系譜に的を絞って「古事記」上巻部分を解説する。 |
CD2 |
日本最古の歴史書『古事記』 史実に繋がる「中巻・下巻」を読む
講師 : 阿刀田高 〈2010年3月収録〉(約56分)
「神の巻」と言われる上巻に対して、中・下巻は、仁徳天皇や雄略天皇など現実の歴史の話へと移行をしている。それは、歴代の天皇の名を連ね、その活躍を記録し後世に伝えるという役割を担っているように思われる。 |
CD3 |
天照大神 誕生から現代へ続く物語
講師 : 鎌田東二 〈2009年4月収録〉(約61分)
各地の神明社に古くから奉られてきた天照大神は“天岩戸”(アマノイワト)の物語が有名であり、この物語に由来して現在も残っている事柄は多い。また、日本列島の特性から見る神道の在り方など、風土や地理学と信仰の関わりも興味深い。 |
CD4 |
『出雲国風土記』─出雲国の成り立ちを解く
講師 : 瀧音能之 〈2010年12月収録〉(約56分)
「出雲国風土記」には、記紀神話には全く記載されていない「国引き神話」が書かれている。そこでは八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)という神が活躍し、出雲の国をどのようにして作ったかが記されている。さらに現在の島根県の地形と照らし合わせて読み解くと様々な事柄が浮き彫りとなり、神話の世界が身近なものに感じられる。 |
CD5 |
『出雲国風土記』─古代神話の神々をめぐる謎
講師 : 瀧音能之 〈2010年12月収録〉(約58分)
記紀神話で有名な、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治。ヤマタノオロチは出雲国そのものを象徴していると瀧音氏は言う。さらにスサノオが朝鮮半島から渡来した神であり、製鉄技術の伝播との繋がりから、日本特有の農耕神とは性質が違う点を明らかにする。 |
CD6 |
伊勢神宮の歴史
講師 : 矢野憲一 〈2010年8月収録〉(約61分)
伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮のはじまりは、持統天皇の時代に遡る。また、その存在を象徴する祭りが米の豊作に感謝する神嘗祭である。
江戸時代から一般的になった伊勢への参拝は、平成の時代に至っても、日本人の心の拠りどころになっている――。 |