CD1 |
変容する日本人の心 〈2008年講演〉(76分)
ロサンゼルス五輪選手とトリノ五輪選手の試合後の言葉には、興味深い違いがあった―。菊池寛の著作『恩讐の彼方に』『ある抗議書』の、まったくスタンスの異なる二作品の比較、さらに西洋の「個人」の概念と、柿本人麻呂らが歌に詠んだ「ひとり」の言葉の意味を比較し、日本人の精神と心の変化を説く。(音源:麗澤オープンカレッジ「日本人の心」) |
CD2 |
法然と親鸞 〈2011年講演〉(68分)
法然・親鸞の師弟の関係は麗しい。師は弟子を信頼し、弟子は師を心より尊敬している。しかしもう一面、二人の間には激しい対立や精神的な緊張が横たわっていたのではないか…。知恵第一の持戒の聖僧法然と非僧非俗の親鸞について語る。(音源:京都政経文化懇話会「法然・親鸞が現代に問うもの」) |
CD3 |
日本人の自然観と宗教 〈2007年講演〉(64分)
日本人は古来より、自然の中に神々がいると信じ、森や山を信仰対象としてきた。
しかし、仏教伝来後、仏教信者らが堂塔伽藍や寺院を造りだしたため、それに倣って神々を奉る神社も造られた。以来、寺院・神社は、人々の信仰において密接に関わってきた。しかし、今日、日本人の根底にある自然との共存感覚や、そこに宿る神への信仰が改めて見直されている。(音源:埼玉県生態系保護協会「日本人の自然観と宗教」) |
CD4 |
熊野あるいは信仰のふる里 〈2010年講演〉(49分)
熊野学を語るうえで、海辺に生まれた詩人・佐藤春夫の詩に見る反逆の精神を見習う必要があるのではないか?現在の、守りに入った熊野の姿勢に疑問を投げかけ、歴史上の人物の精神にも見られる「海辺の思想」から、「海の熊野」を考える必要性を説く。(音源:新宮市役所文化振興課「熊野の正体―無限無尽」) |
CD5 |
美空ひばりと日本人の悲しみ 〈2010年講演〉(40分)
昭和41年、高度経済成長を突き進んでいた明るいはずの日本の社会で、なぜ美空ひばりの『悲しい酒』は売れたのか…?そこには、時代の心の動きと寄り添うように歌い続けることのできた歌手の姿があった。語るように歌い、歌うように語った美空ひばりについて、興味深い見解を繰り広げる。(音源:古典の日推進委員会「美空ひばりと語り」) |
CD6 |
遠野物語と民俗学の巨人たち―柳田国男、折口信夫、南方熊楠 〈2009年講演〉(70分)
人間と動物世界との独得の関係を、伝承による物語で生み出してきた遠野物語。柳田国男、折口信夫、そして南方熊楠の世界の相違点を紹介しながら、柳田国男の民俗学について語る。(音源:遠野物語研究所「『遠野物語』は「あの世の話」か「この世の話」か」) |