内容紹介
「子規逝くや十七日の月明に」弟子の高濱虚子が師の死に際して詠んだ何気なくも思い深い句。芭蕉は愛する寿貞の死後、「数ならぬ身とな思ひそ玉祭」と詠んだ。優れた俳句は、日常の誰もが持っている感情を詠んだものが多い。俳句は、自分の心の奥底にあって気づかなかったことを正確に言いとめることが大切だ……。 現代を代表する俳人飯田龍太氏が半世紀の創作生活を経ての心境と俳句の真髄を語る。(74分)
著者紹介
飯田龍太(いいだ りゅうた) 1920年俳人飯田蛇笏の四男として山梨県に生まれる。62年10月父蛇笏歿し、『雲母』主宰を継承。日本芸術院会員、毎日俳壇選者。句集に『百戸の谿』(現代俳句協会賞)、『忘音』(読売文学賞)など。著作に『山居四望』など。
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