内容紹介
近代の日本人に最も読まれてきた作家夏目漱石。人々をひきつけてきたその文学の本質は何か。「近代的自我の確立という明治の作家としての苦悩などより、家督をめぐって養父と実父の二人の親に悩まされてきた人間漱石の切実な思いこそがその文学の核心にあるのではないか? 漱石研究の第一人者、評論家の江藤淳氏が熱っぽく語った『漱石論』。(74分)
著者紹介
江藤淳(えとう じゅん) 昭和7年東京生まれ。慶應義塾大学文学部英文科卒。在学中の昭和31年に発表した『夏目漱石』で注目を浴びる。37年『小林秀雄』で新潮社文学賞。45年『漱石とその時代』(第一部・第二部)は菊池寛賞、野間文芸賞を受賞。51年日本芸術院賞受賞。平成11年歿。
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