内容紹介
現代人の歯は退化しつつあるが、その原因は縄文人による土器と煮炊きの発明にある。縄文人の食べ物の中心は木の実であり、結局日本人は食用の家畜を歴史的に持たなかった。それが今に至る日本人の食の趣向を決定している。日本を代表する考古学者・佐原真氏が語る古代人と現代人の意外に知られていない繋がり。最後には「戦争は縄文時代にはなかった」という佐原氏の独創的で興味深い見解が語られる。(65分)
著者紹介
佐原 誠(さはら まこと) 昭和7年大阪生まれ。京都大学大学院で考古学を専攻。奈良国立文化財研究所を経て、平成9年国立歴史民俗博物館館長に就任。専門は弥生時代だが、「縄文文化」への言及も多く評価が高い。著書に『食の考古学』『銅鐸の考古学』など。平成14年歿。
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